Bookの最近のブログ記事

いやー、まいった。今年は全部で26冊しか読んでないらしい(-ω-)

2012年に読み終わった本: 26冊

しかも十二国記の再読がたくさん含まれている。

いやー、ベスト5もネタがないけど無理矢理選んじゃいます。

ベスト5

古書の来歴

数奇な運命を経て現在に残された稀覯本、サラエボハガダーを題材とした歴史ミステリー。

非常に面白かった。しかしかなり暗い内容なのでユダヤ教、イスラム教、キリスト教の関係や歴史について興味がない人にはキツいかもしれない。

解錠師

少年が主人公の小説は成長譚であるので、この小説もそうなのだけれど、マイクルの人格やスキルが成長しつつも犯罪者となっていく悲しみを感じる。アメリアとの関係が思うようにならないやるせなさも切ない。終盤に明かされる過去のトラウマも凄惨でしんどいです。 ただ、そんな話ではあるのに全体を通して明るい雰囲気が続くのはいい。

解錠のテクニックには非常に好奇心をくすぐられた。特殊技能には憧れる。練習したくなる(笑) 続きを読みたいと思わせるけど、この終わり方だと、この先マイクルが金庫破りをすることはなさそうかな。

読んだのはポケミスシリーズの新書版ですが、幾つかの海外ミステリーベストに選ばれたようで、最近は文庫版が本屋に平積みされていました。おめでとうございます。

反逆の星

ちょうど20年前に新刊で買って読んで非常に気に入った。同じ寮に住んでいた会社の先輩に激しくオススメして貸したのだけど、そのまま返ってこず、しかも書名も著者名も忘れてしまい探せずじまい...

それがひょんな事から思い出すきっかけがあり掘り起こすことができた!著者は大御所のSF作家、オースン・スコット・カードだったのですが、ずいぶん前に絶版になっている模様。残念な事です。Amazonマーケットプレイスで1円(+送料)でゲットして22年ぶりの再読!

いやぁ、大好きだったことは覚えていたのだけど内容は全く覚えていなかった。しかし記憶は間違っておらず、今読んでも激しく面白い。20年以上開けると再読でも初めて読んでいる感覚で読めるのですね(笑)

仏陀の鏡への道

相変わらず私が読む本は新刊が少なく人に勧められて古い未読が多いのですが、去年のストリート・キッズの続編を読み、今年もランクイン。

洋物のハードボイルド/ミステリーとしては珍しく舞台のほとんどが香港〜中国、清朝が倒れ共産党が台頭し、峻烈な政治に弥が上にも巻き込まれてしまった家族の話が、去年読んだ「中原の虹」から少し後の時代と思うと記憶に新しい。ニールかわいいよニール。

月の影 影の海

再読はランクインさせないポリシーだったのですが今回、出版社が新潮文庫に変わり、シリーズ新作も出るかも?マジで?という期待も含め【祝】おかえり十二国記という事で、おそらく5回目の再読ですが入れちゃおう!

しかし何度読んでも、展開を知っていても、おもしろさに変わりがない。すごすぎる小説。まだ未読の人は絶対に読んでください。

次点

次点を付けるほど読んでないのですが、昨日書いたぼくをステップアップさせてくれたプログラミング書の最後の2冊とボーンコレクターシリーズなど下記です。ていうか今年読んだほぼ全てになっちゃう(笑)

その他

ちなみに、今年わりと評判の高かった「ビブリア古書堂」シリーズも読みましたが、まぁ可もなく不可もなしと言ったところでしょうか(・ω・)

さて、ここ6年で読んだ本は純減にもほどがある有様です。(2007年の途中からなので半分くらいしかない)

2007年: 66冊 2008年: 133冊 2009年: 127冊 2010年: 64冊 2011年: 42冊 2012年: 26冊

以前はマンガも気に入った作品は入力していたのもあるのですが、おそらく小説を読むペースも1/3になってる感覚。 理由は分かってます。絶対にiPhoneのせいです(笑)

年末なので私も何かまとめのようなものを書こうと思うのですが、今年1年で何かまとまるようなことが特に思いつかない。

そこで学生時代から数えると23年プログラミングをやってきて、その間にステップアップした確かな手応えを今でも覚えているプログラミング書を思い出しつつ紹介することにします。

手元にないものもあって間違ってる記述があるかもしれませんが、あしからず。

紹介する本

紹介するのはこの10冊です。括弧内の数字は私が読んだであろう西暦年で発行日ではありません。

  1. プログラム書法 第二版(1992)
  2. WRITING SOLID CODE(1995)
  3. プログラマのためのSQL(1996)
  4. プログラミングPerl改訂版(1997)
  5. Effective C++(1997)
  6. プログラミング作法(2000)
  7. XPエクストリーム・プログラミング入門(2001)
  8. Railsによるアジャイルwebアプリケーション開発(2006)
  9. メタプログラミングRuby(2012)
  10. The RSpec Book(2012)

プログラム書法 第二版(1992)

就職して2年目の仕事でCのプログラムを書いている時に正規表現を自分のプログラムで使いたいシチュエーションがありました。手元にないので間違っているかもしれないのですが、確かこの本にFORTRANによる実装方法が書いてあって一生懸命Cに移植して使った記憶があります。

今なら正規表現のソースはOSSで山ほど見ることができますが当時はなかなか大変でした。でも調べてみたらPerlは既に存在していたのですね。

正規表現の実装以外でも勉強になった記憶はあります。具体的な内容は全く覚えてませんが。

次に紹介する「WRIGING SOLID CODE」の序章部のコラムに

「プログラム書法」にすでに詳しく言及されているガイダンスを焼き直すつもりはなかった...略...「プログラム書法」で築かれた土台の上に構築され、同様のフォーマットに従っている。

と記されていて、基本は本書で勉強しるとあります。

良書ですが今でも読んだほうが良いかと言われたら、FORTRANだし別の書籍を選択したほうが良いかもしれません(笑)

WRITING SOLID CODE(1995)

仕事では2000年くらいまでC/C++ばかり書いていたのですが、バカで不注意なので本当にミスが多かった。先輩に怒られてばかりいました。

書名からも分かる通り硬いコードを書くための指南書です。副題も「バグのないプログラミングを目指して」、その通りの内容なのです。

この本を読んでから、たまたま動いたというコードは1行でもあってはならないという考えでプログラムを書くようになり、また自分で書いた関数(メソッド)が間違われた使われ方をしたらすぐに気づけるように気をつけて書くようになりました。

ほとんどC言語に関する項目なのですが堅いコードを書く考え方を徹底するために買って損はないと思います。とは言っても既に絶版でAmazonのマーケットプレイスでは定価より高い価格で売られてますね...

今でも持ってます。

プログラマのためのSQL(1996)

先ほど、たまたま動くコードがあってはならないと言いましたが、私は最初SQLが非常に苦手で試行錯誤のうえたまたま動いていたコードの塊でした orz 今となってはお恥ずかしい限りですが、特にJOINが苦手でよく分かっていなかった。

昔のプログラム書には、書いている本人が(翻訳の場合、訳者がという事も多い)理解していない事も多く、それを読んでも分からないので自分は頭が悪いのかもしれないと思うことも多かったです。その点この本は(当たり前ですが)基本的に間違ったことは書いておらず説明も分かりやすい。

またSQLの本となると多くはベンダー(OracleやPostgreSQLやMySQL、懐かしのSybaseなど)依存な内容となってしまうのですが、本書は特定のベンダーに依存しない標準SQLについて書かれているのも魅力です。

難があるとすれば章立てが最初がDDLの解説からとSQLの構文仕様書的な順序で構成されていて頭から読み下すのは退屈なところかもしれません。私としては16章のSELECT文をまず読むことをお勧めします。JOINが何かを分かっていないビギナーの方はこの章を読むだけで元を取れるでしょう。

今でも持ってます。装丁ががらっと変わって第二版になって販売されていますね。

プログラミングPerl改訂版(1997)

今でこそRuby大好きな私ですがC/C++で仕事をしていたときは、バッチプログラムやちょっとしたツールはPerlを使って書いていました。sed/awkとShell Scriptで書くより自然に書けますからね。

昔いた会社の共有フォルダのbinディレクトリに最初にperlをコンパイルして置いたのは私でした。まだPerl 4でした。

しっかりした技術書でありながら随所にユーモアや面白い言い回しがあって読んでいて楽しいです。

言語としてのPerlは特に好きとか嫌いとか特別思い入れはないのですが、Perlを使って学んだことはとても多いです。デーモンプログラムをお気軽に作ったり、仲間うちで使うWEBサービスを作ったり、外部の公開APIをたたいたり、と何かの実験をする用途では2005年くらいまで常にPerlを使っていました。今はその用途でもすっかりRubyに置き換わってしまいましたが。

私はすでに手放してしまっていますが2分冊になった第3版が販売されていますね。

Effective C++(1997)

この本が私に与えた影響は計り知れないです。C++でプログラムを書くための間違いのない指針が50個紹介されています。この50個は守った方が良いというより絶対そうしろと言いたいレベルです。

最初にC++を使うプロジェクトに参加したときの自分は本当に惨憺たる状態でした。オブジェクト指向がどういうものかの知識はあったし、デザインパターンもGoF本が既にあって知識としては理解していたのだけどC++による実践力が最弱レベルだった。C++は言語使用が結構複雑な上に細部を理解せずテキトーに書くと必ずおかしな動きをする(笑)本当にひどいコードを書いた記憶があります。

次のプロジェクトで優れた先輩のコードを読んで、同時に(おそらく同じ先輩に)この本を紹介してもらい読んで、格段にレベルアップした。オブジェクト指向などプログラミングパラダイムの知識はもちろん大事なのだけど、危険を避けて確実に動くコードを書くのはもっと大事。C++は自由度が強烈に高いので特にそう思うのです。

今ならOSSの良質なコードをたくさん読めて開発に参加することもできるので、そういうのを積極的に読んでいるプログラマは最初から空気を吸うようにできているのかもなぁ。

本書は私にとってとても大事なので改訂第2版、続編の「More Effective C++」と一緒に本棚に並んでいます。もうC++を使うことは無いような気もしますが(笑)現在は第3版になっているのですね。

プログラミング作法(2000)

「プログラム書法」にとても似た名前ですからもちろん関係があります。著者の一人がカーニハンだし続編と言える書籍です。時代も変わってきてサンプルコードにJavaも使用されています。

個人的な思い入れは、これまで紹介してきた書籍に比べたら低いのですが、新人教育を自分がやることになったら真っ先にテキストとしてこれを使おうと思うに違いないという事で入れました。

図解○○やサルでも分かる○○系の入門技術書から試行錯誤して、また玉石混淆のネット情報だけからたどり着くのもアリだと思いますが、最初から正しいプログラムの書き方を知っている方が無駄がないですよね。

XPエクストリーム・プログラミング入門(2001)

正直に言いますと私はXPを実践したことは一度もないです(爆)なぜ入れたかというと、この本で紹介されている開発手順が当時、新鮮でうらやましく、みんなが幸せになれるのはコレしかないと思ったことがあったからです。

システム全体に対してあらかじめ要求仕様をしっかり文書にして、詳細設計してさらに多くの文書にしてと、この時点までにもうプロジェクトはだいたい遅れてるし、コーディングに入る頃には当初予定していた納品の時期を過ぎている事もある(笑)ポシャった時に動くものが何もなかったという話も聞いたことがあります。(幸運にもそこまでダメな仕事は私にはなかったですが)

それに対して、動くものを少しずつ作っていくというXPは目から鱗でした。

XP自体はもうメインストリームで流行っているとは言えないですが、うちも採用してます!とどこでも言っているアジャイル開発のほとんどはXPそのものだと言っても過言ではないし、ペアプログラミングはそれ単体で成果を上げられる仕組みだし、テスト駆動・リファクタリングに至ってはやって当然です。

第2版が出ていたのですね。知らなかった。ただ本書は初版から翻訳の質に難があると評判ですし、他にもいろいろ出てきているのでお勧めはしないです...今ならアジャイルサムライでしょうか。まだ読んでないですが。

Railsによるアジャイルwebアプリケーション開発(2006)

ちょっと間が開きますが来ましたよRuby on Rails!もうすぐ4が出そうですが、初版が出たときはまだ0.9〜1.0とかだった記憶がありますので、すごい成長ですね。実際に実践で使われているフレームワークとして他の言語や開発ツールにも大きな影響を与えました。

この頃、自分でも何か個人的にサービスを作って世の中に公開しようと思っていたときに、

  • 慣れているJ2EEを使う
  • プラスSeaserを使う
  • Perlのフレームワークを使う
  • 最近出てきたRailsを使う

この4つの選択で迷ってました。Javaは一番知ってるけど個人で書くのはめんどくさいしつまらない。つまらないので新顔のSeaserのプロダクトを使ってみようと少し触ってみましたが、当時の自分はドキュメントが少ないし完成度がイマイチだなと感じてしまったのです。そこでPerlにするかRubyにするかの一騎打ちになったのですが、本書の前半を本屋で立ち読みすると、簡単なオンラインストアをサクサク作るという実践的な内容で本当に簡単そうに思えた。

そんなわけでRailsを選択して、ひとつサイトを作ったのでした。Twitterが日本ではやり始めたばかりで、そんなノリのサイトを作ろうと思ってできたのが今読ミ。テストデータを除いて最初に登録したのはこの本です(笑)サイト自体はこの後、他の書籍管理系のサイトもたくさん生まれてきて、また伸ばしていくための方向性が分からなくて流行らなかったのですが、まだ数人使ってくれている人がいますので動かし続けてます。自分でも使ってますし。

この本からサイトが生まれて私の中でRubyはそれまでのPerlに変わるポジションを確定して、今ではほとんどのプログラムをRubyで書いています。Railsは本当にRubyのキラーアプリでした。

もっていたのは初版でさすがにもう手放してて第2版が手元にありますが、Rails3からは別物なのでこの年末の大処分物に入りました(笑)今では第4版が販売されていますのでそちらをどうぞ。

メタプログラミングRuby(2012)

先ほどのRails本からずっとRubyは書いていたのですが仕事ではやはりほとんどJava。Rubyを書いているとは言っても、普通のオブジェクト指向プログラミングをしていただけでRuby好きがRubyをなぜ好きかを分かってなかったと言えます。

Railsでは内部でメタプログラミングが使われまくっている事は知ってましたが自分には関係ないと思っていた。ところが仕事でもRailsを使いはじめ、Mongoidの新しいバージョンを古いMongoDBで使えないかコードを追いかけ回したり(結局MongoDBのバージョンを上げましたがw)少しずつ手を染め始めたのです。

そんな状況下、今年の初めに本書の存在を知って買いました。この本を必要とされる人は限られるかもしれませんが確実にステップアップさせてくれることは間違いないです。メタプログラミングなしでも問題なくプログラミングはできます。でもせっかくJava(笑)ではなくRubyを使っているのなら使えるようになりたくないですか?

本書は寸劇を交えながらメタプログラミングが効果的な状況での使い方が5章に渡って紹介され、(古いバージョンのですが)ActiveRecordで実際に使われているテクニックの解説がクライマックスとなっています。

でメタプログラミングの考え方やテクニックを理解したら、復習のために付録があります。

  • 付録A:よく使うイディオム
  • 付録B:ドメイン特化言語
  • 付録C:魔術書

Bはさわりだけなので言及を避けますが、AとCはメタプログラミングのカタログとなっていて血肉に変えるために後で何度でも読み返して思い出し記憶するために使えます。私は自分用のメモとして付録AとCだけ自力で入力したプライベートGistを見てよく確認しています。著作権があるでしょうから公開できないのが残念ですが。

The RSpec Book(2012)

ついに最後になりました。先ほどのメタプログラミングRubyと同じく今年読んだ本です。

TDD(やBDD)は前から知ってましたが、実際に自分でやるようになったのは去年くらいでしょうか。自動テストは書いてましたが、後から書くのがほとんどでした。正直テストファーストなんてできると思ってなかった(笑)XPの本を読んでても実際にはそんなもんです(汗)

本書は少しでも効率的に自己流じゃなく優れた人がやっている方法でTDDしたいと思って買いましたが大正解でした。実際に手を動かしながらやっていくことで誰でもTDDできるようになると思います。

実際にやってみると気持ちいいんですよね。テスト→実装→リファクタリング。今やこの順序じゃないとプログラムしたくないです。しかしRubyにはRSpecがあるからできるのであって、他の言語でも同じように行くかというと同じノリでは難しいようにも思います。

まとめ

思い出しながら10冊紹介しました。私の読んだことのある本のみでもっと良い本もあると思います。是非紹介して欲しいです。

しかし...今はネットで十分かもですが!(爆)

この記事は RubyMotion Advent Calendar 2012の13日目の記事です。

BubbleWrapRubyMotion Tutorialでお馴染みのClay Allsoppさんによって書かれたRubyMotion本がリリースされました。

章立て

  • Foreword
  • Ruby on iOS
  • Creating a New App
  • Filling the Screen with Views
  • Organizing Apps with Controllers
  • Representing Data with Models
  • Showing Data with Table Views
  • Testing Your Apps
  • Example: Writing an API-Driven App
  • Uploading to the App Store

序文とRubyMotionの概要

序文はRubyMotionの開発者Laurent Sansonettiさんによって書かれています。

続いてRubyMotionの成り立ちや、この本についての説明など概要部分が「Ruby on iOS」の章となっています。

3章の「Creating a New App」からは実践的になります。

ここは公式のスタートアップガイド(日本語)を詳しくしたような内容です。

RubyMotionを初めてさわる方でも迷うことなくビルドしてシミュレータが動作するところまで行けそうです。Rakefileの内容にも少し触れられていて公式のガイドより理解を深めながら実験できる作りになっています。

ViewとController

4章の「Filling the Screen with Views」はWindowとViewの階層構造やハンドリング方法の基本です。 最初は戸惑う、Viewをアニメーションさせる方法についてもわかりやすく解説されています。

5章の「Organizing Apps with Controllers」はiOS SDKプログラミングのキモであるUIViewControllerについての解説です。

rootViewControllerとして単純なUIViewControllerインスタンスを使う方法から始まって、UINavigationControllerを使ってのスタック型の画面遷移、UITabBarControllerの使い方、モーダルビューの使い方が説明されています。

このViewとControllerの解説パートはiOSの知識があるならば飛ばしても大丈夫かもしれません。

データの扱い方

6章の「Representing Data with Models」ではRubyMotionでMVCプログラムを書くための基本が説明されています。 モデルクラスを自分で定義してUIViewとUIViewControllerをどう連携させるか、データの初期化をどこでやるかなど初心者にとって迷うポイントだと思われるのでいいですね。

パラメトリックなモデルの初期化など簡単な動的モデルの構築についても書かれていて、Rubyもこれからという人にとって良いサンプルです。(ほんの触りだけではありますが)

データの保存はNSUserDefaultsを使ってでした。CoreDataを使ってRubyっぽくやる方法のアイディアがあったら良かったな〜。そこはiOSプログラミングやサードパーティライブラリのスコープで専門的すぎるのかしら。

7章の「Showing Data with Table Views」ではUITableViewにデータを表示する方法の解説です。

この章もiOSのUITableViewの知識があるならば飛ばしても大丈夫かもしれません。

テスト

8章の「Testing Your Apps」ではRubyMotionもくもく会でも毎回話題になる、みんなどういうのがベストプラクティスなのか分からなくて困っているテストについて。

しかし結論から言うと内容としては公式ドキュメントのWriting Tests for RubyMotion Apps(日本語)の方がずっと詳しい(爆)

この章の内容は、TDDでspecを書くための最初のとっかかりとして使い、UIのテストについては必要なオブジェクトをテスト時にどう引っ張ってくるかを理解するために4章の内容をじっくりやって、公式のドキュメントを参照しながら、必要なテストの語彙を自分で増やしていくのが良さそうです。

最近RailsプロジェクトでやっとTDD厨になったので、RubyMotionを使ったアプリを作るときはTDDで開発して、またの機会にそれを報告できたらいいなと思います。

実践的な開発例

9章の「Example: Writing an API-Driven App」ではこれまでの内容をもとにAPIをたたいて(Mashup!)表示をする簡単なアプリを作成する例となっています。

App Storeへの申請

10章の「Uploading to the App Store」はApp Storeへ申請するためのプロジェクトの設定方法と作業内容についての解説となっています。

iOSアプリの設定はハマりどころ満載で最初は本当に大変なので、本書の最も使える内容なのではないかと思われます。

まとめ

RubyMotionをこれからはじめる人にはとても良い内容になっていると思います。

今まではネットにある優れたチュートリアルをやるのが最初のステップとなっていましたが、さすがに書籍としてまとまっているだけあって、本書を写経して実際に動かしながら確認すればひと通りのことはできるようになるでしょう。

駆け足で紹介してきましたが、私もまだRubyMotionでアプリを作り上げたことがないレベルなので、時間を作ってひと通りやってみようと思っています。

最高だと思う小説を3つあげるとしたら・・を見て、自分なら

十二国記

ハイペリオン

陋巷に在り

かな。全て長編。しかし3つだけ選ぶのは難しいですね。

Rubyといえばメタプログラミング!

ふと思い出したので書い忘れてた翻訳本「メタプログラミングRuby」をそろそろ買っておくかとamazonに行ってみると...

blog20120226.png

ちょ...直販はありますか?えーと、アスキーメディアワークスたん。

なさげー。Amazonで買うボタン押すと結局同じ。電子書籍版があったらそれでも良かったのだけどなさげー。 漫画やラノベと同じ感覚で出してる?orz 内容的にこの手の本は長く売れ続けるでしょ。 その証拠に税込2940円がマーケットプレイスで最安値4150円ですよ。そこそこ需要はあるってことですよね。

電子書籍版を探してて見つけましたが、原著の方は普通に売ってますね。 Metaprogramming Ruby: Program Like the Ruby Pros
by Paolo Perrotta

ちょっと書店巡りをして在庫を探すしかないかな。それでも見つからなかったら原書の電子書籍版を買うか(´・ω・`)

<追記>

Amazonで在庫ありに戻ってました(汗) たまたま欠品してただけみたいです。 マーケットプレイス価格が高騰してたからてっきり...(;・∀・)

しかしマーケットプレイスはまだ高いまま売っているところ多数。気をつけましょう。

恒例の、今年読んだベスト5を選びます。

今読ミから今年、ぼくが読んだ本を評価が高い順に並べ替えたリストはコレです。


蒼穹の昴シリーズとしての評価とします。
今年はこの本のイメージが最も強いです。
全巻を通じて、全く飽きることなく読み進めることが出来ました。
全く興味のなかった清後期に興味が出た。
人名に中国語っぽくよみがなが振ってあって、読んでいくとその語感に慣れるのも気持よかったです。ユアン・シィカイとかとか。


残りは評価9が10冊(-ω-)相変わらず評価が甘いなぁ...。
今の記憶で選んでいきます。


ソフトウェア開発の難しさを改めて思い知らされる内容。関わる人にはぜひ読んで欲しい。
私が思うにチャンドラープロジェクトの一番の問題点は作るべきものが具体的に決まってない事に尽きるなと思う。しかしあの規模の開発体制を5年も個人で持たせるのはすごい。普通なら1年で潰れて消え、それが素晴らしいものであれば他の人によってやり方を変えて戻ってくるかしたはずだ。5年持たせてしまったケイパーの力が逆にプロジェクトにマイナスに作用したような気もする。
名言の宝庫だった。


小松左京氏が亡くなったと聞いてなぜか慌てて読み始めてしまった。
私の生まれる4年前発表のSF。細かな科学的な整合性がどうなのか詳しくは分からないけど、非常にリアリティがあって怖い。愚かさから3ヶ月かけてじわじわ滅んでいく人類。そして終盤、南極に生き残ったごく一部もまさかの破局が訪れるも、結末にはかすかな救いと希望。映画も観てみようかな。


くそ、やっぱり面白れ〜。ずっと話し続けられる才、スリの才、嘘を見抜く才、時間を感じる才をもつ4人組銀行強盗による話の続編。独特な言い回しで小気味の良い会話と、張った伏線が綺麗につながるカタルシスが最高です。


全ての登場人物が非常に魅力的です。人間臭い心の揺れを見せるのだけど、やはりこれはハードボイルドだと思います。非常にいい!
ミステリの翻訳は少し苦手なんですが、とても読み易かったです。続編があるらしく、楽しみです。

次点は


竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)
ものがたり 唐代伝奇 (中公文庫)
フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)
杜甫―偉大なる憂鬱
空の境界 上/中/下 (講談社文庫)

といったところでしょうか。

そうそう、今読んでいる途中でかなり面白い「スティーブ・ジョブズ2」「ボーン・コレクター」「流れ行く者」辺りが来年のランキングに入るかどうか興味深いです。

去年に引き続き、今年読んだベスト5を選んじゃいます。

さて、今読ミから今年、ぼくが読んだ本を評価が高い順に並べ替えたリストはコレです。

今年からは評価10はよっぽどのことがない限り付けない事にしたので、評価10付いているのは文句なく、選ぼう。
あ、でも「後宮小説」は再読だから、今回のベストの対象外にします。




素晴らしい!主人公である人工知性体オーヴィルの悲しみが心に刺さる(>ω<) 時間遡行ものと聞くと、あぁあーゆーのかー、と勝手にターミネーターとかを想像して食傷するかもしれませんが、非常にうまく使っていて退屈しない上に分かりやすい。 映画化されないかなぁ。絶対観る。




学生に戻ってこういう生活をしたい。久々に読み切るのがもったいなく感じました。伊坂幸太郎、やっぱすげー面白い。
そう言えば、去年も伊坂幸太郎がおれベスト2位ですな(笑)




性同一性障害に苦しむ親友を迷い悩みながら助けるナオキ。しかし最終的には自分も救われていた事に気づきます。ナオキとかなみのその後をもう少し読みたい気分にさせる、非常に良いラストでした。




それぞれ独立した11章からなるお話。最初の章でここがクライマックスなのでは?という感動なのですが、後の章へ読み進むほどにそれが大きくなる。
重い内容なのに、登場人物の突拍子もない振るまいで軽くいなして、でも最後にキュンとさせ、ぞっとさせ、男と女について考えさせる。すごい!

この本を友達に薦められて、今年は野島伸司を沢山読みました。




数学のモデルによる自動売買って胡散くさい。それに勝ったまま勝ち抜けできるシステムじゃないと。
ポジションのアンワインドによって市場そのものを破壊して自分も危機になるなんて頭がいい人のやることとはとても思えないんですが。
その点、登場人物の一人エド・ソープはその辺りの引き際が良くて憧れる。
結局はナシーム・タレブの言うように勝ち続けている奴はツキ続けているだけだってのが真理な気がする。


花宵道中 (新潮文庫)
スコットランドヤード・ゲーム
三国志〈第5巻〉 (文春文庫)
西遊記〈4〉 (文春文庫)
天平冥所図会

辺りでしょうか。

読書量が年々減ってきていて、5冊選ぶのがあまり大変じゃなくなってきているのが逆に残念な感じです(笑)
今年は図書館を使い始めたのも読書ライフの助けです。ただ図書館だと期限があるので速く読める本も期限に合わせてゆっくりと、期限内に読めない本は、諦めて返しちゃうとかあって、なかなか(汗)
借りたり返しに行くのも、一番近い図書館が普段通過する駅にあるので、ちょっと面倒。
なので新刊で外さない著者の本は買い、古くて良く分からないのを図書館で借りようと思います!

さて、さすがに来年はもっと本を読むぞっと!

去年に引き続き、今年読んだベスト5を選んじゃいます。

さて、今読ミから今年、ぼくが読んだ本を評価が高い順に並べ替えたリストはコレです。

相変わらず評価が甘い感が否めないですが、あるていど好みの本しか買わないから仕方ないですよね(・ω・)



まずは、最も記憶に残っている小説として、ハイペリオン4部作。シリーズを通してほぼ評価10なんですが、やはり最後の喜びと悲しみを同時に感じるエンディングの感動は半年経った今でも忘れないので最終巻の「エンディミオンの覚醒〈下〉」を代表で。
SFを読み慣れていない人にはキツいかもしれませんが、多くの人に読んで欲しい小説です。



死神にも自意識や思考があって、それが人間とは全く違うとしたら本当にこんな感じかもしれない。
クール(とぼくは感じる)な死神の台詞は伊坂幸太郎節の宝庫です。
小説が苦手な人にも伊坂幸太郎は薦めやすいし、これは特に短編集なので入門にもってこいですね。



この前に読んだ著者の「神は沈黙せず」が、もう一つだったため危うく読まないところだった。
こっちは、最高にぼく好み。一緒に買っておいて良かったよ(笑)



全く知らなかったのだが、今読ミで評価が高かったので読んでみたのです。
切なくて面白い。最後のSFらしい大逆転も納得できて満足です。



これもSF。「死神の精度」以外、全てSFですね(笑)
民間の企業が月に商業施設を作るお話。こういうの好きなんですよね。


次点としては、

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
プラネテス (2) (モーニングKC (778))
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
忘却の河 (新潮文庫)
三国志〈第3巻〉 (文春文庫)

辺りでしょうか。

今年は結構、海外SFを読みました。実はわりと苦手で今までは最初の方で挫折することが多かったのです。
去年の暮れに読んだ「星を継ぐもの」から、海外SFの面白さを再発見してしまいました。
それに今年は「ハイペリオン」シリーズも読めたし、SFな一年でした。

今読ミを作らなかったら、おそらく読んでないであろう「ハローサマー、グッドバイ」、「忘却の河」、伊坂幸太郎の全部を読めたのが、大収穫でした。

ちなみに、ワーストは

ルナ・シューター〈2〉 (幻狼ファンタジアノベルス) 2
「もう疲れた」と思ったときに読む本 モタさん流「心のゆとり」のつくり方 (じっぴコンパクト) 4
ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫) 5

辺りでした。「AΩ(アルファ・オメガ)」はDanKogaiの人のお薦めだったので読んだのですが合わなかった(苦笑)でも「ハイペリオン」や「アイの物語」みたいにバッチリ、ハマるのもあるから難しい。

そうそう、今読ミですが、一月くらい前にひっそりと「新刊情報」というページが追加されています。

また、先ほどサイドメニューに「新刊情報」のデータから翌日〜直近に発売される本を10冊、表示していますので、チェックしてみて下さい。

20091231.png

また、年が明けてからも正月休みはまだ4日あるので、「新刊情報」ページにホーム画面の様なカレンダーを付けて、日付指定で新刊チェックできるようにするつもりです。


来年も良い本に巡り会えるといいなぁ。

今年もあと数時間となりました。

そういえば、年始に今年の目標をブログに書いた覚えがあるのでちょっと見てみましょう...

  1. 趣味の開発
    何か新しいサイトをオープンする
  2. 読書
    マンガ以外の活字の本を120冊読む
  3. ダーツ
    BBフライトの後半(レーティング9に乗るくらいで)

開発なぁ。
何も作らなかった。あと4時間で作れる?作れません。今読ミはちょいちょい触ってますけどね。

読書なぁ。
今読ミをチェックしてみると、マンガを含めて126冊...。マンガもかなり読んだはずなので、おそらく70冊くらい...。去年より読んでない(>ω<)
これはiPhoneの所為と言えなくはないかもね。通勤中にiPhone触ってる時間が長かったっす。

ダーツなぁ。
はい、まだBフラっす。Rt7.5。
7月くらいにRt8.4くらいまで一気に上がって、これは余裕だと思ったのもつかの間、その後一時はRt6.3くらいまで下げて、6と7をずっと行ったり来たりしていたのですが、昨日、頑張って戻しました。今日は投げないだろうから7で年越し決定です。
もうちょっとイケると思ったんだけどなぁ。


ちょ、何も達成してね〜!!orz

そういうわけで来年は目標とか立てない。その年にできることをできるだけやるっす(笑)


えーと、他に今年あったイベントはというと...

4月 Rt7を超えたら新しいバレルを買おうと決めてて始めて超えたからAGE買ったヨ。

5月にヒブリアのライブに行ったヨ。久々のメタルライブに行ったけどめっちゃ気持ちよかった。

6月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観たヨ。

8月にマピオンに転職したヨ。iPhoneを買ったヨ。あと「サマーウォーズ」を観たヨ。

9月に長らく使ってたau端末が大破して解約したヨ。なじみのダーツバーのハウストーナメントでシングルス優勝したヨ!(>ω<)

10月に幕張メッセでのLOUDPARK 09に行ったヨ!!Megadethサイコーでした!!!

12月に「アバター」観に行ったヨ。凄かった!

最後に、dartsliveのサイトからは1年で消えちゃうから今年のダーツのレーティング推移をここに残しておこう。

1月 5.69
2月 5.63
3月 6.10
4月 7.06
5月 6.91
6月 7.80
7月 7.81
8月 8.04
9月 7.35
10月 7.64
11月 6.61
12月 6.73

今年はダーツ中心の一年となりました。来年もおそらく...

紅白のぽにょを聴きながら、振り返りはココまで。


ついに読み終わってしまったハイペリオンシリーズ四部作

最後の1行を読み終わり、長かった緊張から解放される時の、大きな溜め息が自然と漏れた。結末はとても幸せであるにも関わらず、非常な苦痛を伴うものだった。しかしこれほど(今までぼくが読んだことがないほど)壮大な物語の結末として、これ以上はなさそうだ。満足。

読まずには死ねない。ぼくは数年のうちに再読間違いないです。

巻が進むにつれて、どんどん厚くなるページ数も応えられません(笑)
最初のハイペリオン(上)が442P、最後のエンディミオンの覚醒(下)がナント!717P。
CIMG5046.jpg
しかし後になればなるほどページ数の多さを感じさせず一気に読んでしまいます。

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