2011年に読んだ本ベスト5

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恒例の、今年読んだベスト5を選びます。

今読ミから今年、ぼくが読んだ本を評価が高い順に並べ替えたリストはコレです。


蒼穹の昴シリーズとしての評価とします。
今年はこの本のイメージが最も強いです。
全巻を通じて、全く飽きることなく読み進めることが出来ました。
全く興味のなかった清後期に興味が出た。
人名に中国語っぽくよみがなが振ってあって、読んでいくとその語感に慣れるのも気持よかったです。ユアン・シィカイとかとか。


残りは評価9が10冊(-ω-)相変わらず評価が甘いなぁ...。
今の記憶で選んでいきます。


ソフトウェア開発の難しさを改めて思い知らされる内容。関わる人にはぜひ読んで欲しい。
私が思うにチャンドラープロジェクトの一番の問題点は作るべきものが具体的に決まってない事に尽きるなと思う。しかしあの規模の開発体制を5年も個人で持たせるのはすごい。普通なら1年で潰れて消え、それが素晴らしいものであれば他の人によってやり方を変えて戻ってくるかしたはずだ。5年持たせてしまったケイパーの力が逆にプロジェクトにマイナスに作用したような気もする。
名言の宝庫だった。


小松左京氏が亡くなったと聞いてなぜか慌てて読み始めてしまった。
私の生まれる4年前発表のSF。細かな科学的な整合性がどうなのか詳しくは分からないけど、非常にリアリティがあって怖い。愚かさから3ヶ月かけてじわじわ滅んでいく人類。そして終盤、南極に生き残ったごく一部もまさかの破局が訪れるも、結末にはかすかな救いと希望。映画も観てみようかな。


くそ、やっぱり面白れ〜。ずっと話し続けられる才、スリの才、嘘を見抜く才、時間を感じる才をもつ4人組銀行強盗による話の続編。独特な言い回しで小気味の良い会話と、張った伏線が綺麗につながるカタルシスが最高です。


全ての登場人物が非常に魅力的です。人間臭い心の揺れを見せるのだけど、やはりこれはハードボイルドだと思います。非常にいい!
ミステリの翻訳は少し苦手なんですが、とても読み易かったです。続編があるらしく、楽しみです。

次点は


竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)
ものがたり 唐代伝奇 (中公文庫)
フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)
杜甫―偉大なる憂鬱
空の境界 上/中/下 (講談社文庫)

といったところでしょうか。

そうそう、今読んでいる途中でかなり面白い「スティーブ・ジョブズ2」「ボーン・コレクター」「流れ行く者」辺りが来年のランキングに入るかどうか興味深いです。



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このページは、iwazerが2011年12月31日 22:12に書いたブログ記事です。

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