シンプル人生の経済設計読了

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シンプル人生の経済設計 森永卓郎著
著者の本は、テレビ出演での発言をいくつか聞いて、面白そうなので読んでみようと考え、これ以前にすでに2冊読んでいます。
主張は常に一貫していて、この先、成果主義・能力主義がもっと進み、10%の勝ち組と90%の負け組みに分かれ、究極的には1%のスーパーエリートと99%の一般ピープルに分かれる状態、すなわちアメリカ型超階級社会になる。その際、99%の人達はどうすれば良いのかというお話。
10%に入れるかどうかを簡単に識別する方法として「現在ヘッドハントの声がかかっているか」と「ライバルとして思い浮かぶのが競争会社のエリートかどうか」を考えてみるのだそうだ。うん、間違いなく私も負け組みですw (ただしこの条件に合致したとしても1%に入れる保証は何もない)
他にセンセーショナルな内容として、サラリーマンの不良債権ナンバー3、「専業主婦」、「子供」、「マイホーム」なんだそうで、これからの時代を乗り切るためにはサラリーマンは身辺を身軽にしておいたほうが有利、すでに持っている人達は厳しくなったら共働き、教育費削減、マイホームの賃貸化など処理の仕方を今から真剣に考えておき、いざとなったら直ぐに行動に移れるようにする。
こう書くと厳しい話ばかりのように感じるかもしれないが、内容としては当たり前のことを言っているだけともいえる。ただしこういったことを認識していることは重要だと思うし、シンプルで幸福な人生を歩むための方法も提案されている。ただし著者自身がエリートの一員であるのは確かなので、その分ちゃんと見極めなければいけないとは思う。
最後に著者もその辺は自覚していて言い訳も書いているが、やはり持たざる者があなたと同じことはできないのでは?と感じました。



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このページは、iwazerが2003年11月10日 07:19に書いたブログ記事です。

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