RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発第2版

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ちょっと前になるが、RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第2版を買った。
Rails本はこの第1版に始まり、いろいろ買ったが、やはり一番参照したのはこの第1版だった。内容が古い分(0.9~1.0あたりか)、Railsの基本を知るのにとても良かったと思う。

Rails開発のコツもだいたい理解したし、あとはWebの情報でほぼ大丈夫だろうから第2版はいらないかなと思っていたのだが、本屋で手に取ってみると欲しくなる(笑)内容は第1版とほとんど同じで、最初に実際にWebアプリケーションをアジャイルに開発しながらの様子を実況風に説明し(全体の1/4程度)、その後、各機能の詳しい説明となっている。Railsのバージョンも今、最も使われているであろう1.2が中心なので直接コードのサンプルが役に立つと思われる。

ただ現在もRailsは進化の途中なので、新しいとは言っても、すでに古くなっている部分もある。そこは書籍の弱点でいかんともしがたいが、初めてRailsをやってみようという方のための参考書としてはこれが一番と断言できる。

さて私はなんでまた、そんな第2版を買ってしまったのかというと、まず第1版には索引に大きな不満があった。本の内容は非常に素晴らしかったが、索引は全く使えなかったのだ。なにか調べようとしても索引から知りたい事へたどり着けない。それが最も気になっていたので、本屋で第2版を手に取った際も、真っ先にチェックしたのは索引だ。

今回の索引は良くできている(というかこれが普通かも知れないが…)。第1版で索引に割かれているページ数は13ページに対して、第2版では倍増、とまではいかないも23ページ。しかしフォントが小さくなっていることと、余白が少なくなっていることも鑑みると、おそらく倍以上の情報量となっているはずだ。また第1版では技術本としてはあり得ないほど、リファレンス的な使い方ができなかったのが、第2では本文で説明されているほぼ全てのメソッド名や名前がちゃんと載っている。おそらく第1版以降に数多く出版されたRails本の中でも、最も優れた索引だと思う。

また、第1版では付録であったマイグレーションの説明が、ちゃんと1章割かれていたり、概要の1節だったActiveSupportの説明にやはり1章割かれていたり、RJSの説明が増えていたり。
さらに以前(と言っても1年ちょっとしか経ってない)とは流行が変わってしまったRailsの本番環境についての説明も大きく修正されていて使えるものになっている。

全体のボリュームも100ページ以上、繰り返すが余白が少なくなっていることも考えると内容はかなり増えていると思われるが、驚いたことに本の厚さは薄くなっている。これは紙を薄くして実現したようだ。ページの捲り心地やキーボードの手前に開いた状態で置いて参照する際にも安定しやすく、地味だが良い改良点だと思う。値段は\3,800-から\4,200-へ上がってしまったが、内容を考えれば全く不満はない。

長々と書いてしまったが、そんなわけで、新しいRailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第2版はとてもお勧めです。



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このページは、iwazerが2007年11月 3日 22:46に書いたブログ記事です。

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